ひいな祭りといって、浮世絵を自宅に飾る小千谷独特の風習をご紹介。
江戸時代、染織物の行商人が手みやげにお江戸から持ち帰った浮世絵を絵紙と呼び自宅に飾ったそうで、当時は小粋な包装紙として扱われるなど、高級品の扱い方ではなかったというお話もある。
これが現在、古い文化が見直され、年々盛り上がりを増している。
美術館ではガラス越しに遠くから眺めるはずの浮世絵に、画鋲を刺して壁に貼り、用が済むと丸めて新聞紙に包んでタンスにしまうという、文化財の専門家が見たら卒倒しそうな雑な扱い方だが、それが古くから変わらない小千谷の絵紙のひいな祭りなのだそう。
そして現存するこの絵紙には、各家ごとに修理に工夫が見られ、子どもに楽しいひいな祭りを与えたいという親の愛情が現れているという。
宗族相睦み、郷党相結び。
この言葉が脳裏をよぎる。
家族の愛と郷土愛は尊い。
今年の展示期間は残り少ないけど、展示会場は市内に点在していてそれぞれに個性があるので、興味を持たれた方は足を運んでみてほしい。
小千谷を活動拠点とする小千谷中部道院。
地元小千谷に関心を持つ人が増えてくれたら有難い。
展示会場にはパンフレットがある
これが絵紙
ホントカの豪華おひな様
こんぺいとうをどうぞ
山田屋のひいな祭り
子ども相手にも丁寧に説明してくれた